白馬岳遠征
2007年
810日〜15日

8月12日 猿倉荘〜白馬尻荘〜大雪渓〜白馬岳山頂〜白馬岳頂上宿舎(テント泊)
8月13日 白馬岳頂上宿舎テント場〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜白馬鑓温泉(テント泊)
8月14日    白馬鑓温泉(テント場)〜猿倉荘


メンバー:N松 Y中 N藤


2006年7月、僕は登山をはじめて半年にして、北アルプスに挑んだ。
結果は敗退とは言わないまでも、大雨の手痛い洗礼・・・・。
大いなる経験にはなったが、まったくといっていいほど景色は見ることができなかった。

どうしても、再度アルプスに行き、今度こそアルプス的な景色を拝みたい!
そんな想いからこの遠征は計画された。

というか、Y中さんがいつの間にかムーンライト九州のチケットを購入し、
いつの間にか計画していた。
相変わらず・・・鼻息の荒い漢である。

メンバーには新進気鋭の女流登山家、N松さんも参加!
いざ、遠征は始まった!




というわけで、マズは壮行会!
おなじみの飲み屋、白頭山でI村さんが開いてくれた。

I村さんはN松さんが新調したシャツが気になっていたようだ。





昨年の遠征は、新幹線+さわやか信州号を使ったが、
今回はムーンライト九州+青春18切符!
なんとも経費節減な旅である。






暇なので、車中で本を読む。。

・・・いまだ下山せず・・か、縁起でもないな。反面教師にしよう。





さて、ムーンライト九州で大阪までたどり着いた私たちは、

電車を乗り継ぎえっちらおっちら、白馬駅を目指す!
松本駅からは大糸線だ!



小倉を出発してから18時間ほどかかって白馬にたどり着き、
一泊目はヴィラ八方というコテージに泊まりました。
白馬の印象は、スキー観光等で、名前が有名な割には、
なんだかひっそりとしているイメージ。
食事ができるお店もけっこう早く閉まってしまうようで、
駅前の定食屋を見つけるまで、通りを彷徨う事になりました。



8月12日



朝6時、宿を出るといきなり正面にでかい山が!
あれが白馬岳なのか!
昨年と違い天気も上々だ!



とりあえず、バスで、猿倉荘へ行き、登山届けを申請。
7時10分、いよいよ出発だ。





しばらく歩くと、頭上にでかい山が見えてくる!
これだ!、こんなのが見たかったんだ!





ちょっとしたガレ場を登ります。






すると、一気に視界は開け、白馬尻荘に到着。
北アルプスでも一番長いと言われる、白馬大雪渓の始まりだ。





あまりに天気が良いせいか、小屋のおっちゃんも布団干しに躍起です。






いよいよ憧れの大雪渓を登るぜい!!






と思いきや、アイゼンのセッティングに苦戦するY中氏。
横幅を靴に合わせるため、ボルトをとったり・・・

う〜む。お疲れ様です。





その間に、東京にある、加藤文太郎記念館のグループと遭遇。






アイゼンのセッティングも終わり、いざ再出発!
雪渓上を落石がくることもあるそうなので、要注意だ。





それにしてもなんというスケール。
昨年槍沢を登ったときはまったく何も、見えなかったが、
北アルプスの山というのは、九州の山とは一味もふた味も違う・・・・。

ちなみに、アイゼンは、4本では若干滑りやすいようで、
夏山でも6本爪を使用した方が良いようです。





雪渓上部を抜け、葱平あたり??





お花畑非難小屋辺りから見た天狗菱。
景色がすごすぎる!






あまりにすごいので、同じような写真を何枚も撮ってしまう!






そして、仕舞いには自分も写ってしまう!
とにかく、昨年の雨続きが嘘のような快晴。
夏の北アとは・・・こういうものだったのか!





高山植物もたくさんです。

図鑑で調べたところによると、ヨツバシオガマ、と言うようだが、すぐに忘れてしまいそうだ・・。




さて、出発から8時間、15時には白馬岳山頂宿舎のテント場に到着!
なかなかの賑わいぶり。

白馬の町よりも人が多いのではないだろうか??





とりあえず、テントを建てたら荷物をデポって、山頂へ向かう!
白馬山荘にはこんな立て札が。







それにしても白馬山荘は立派な小屋だ。
まるでホテルである。

許容者数1500人で、日本一巨大なのだとか。




さっきまであんなに晴れていたのに、山頂方面に巨大な雲が!
山の気候は変わりやすい!






雲の中の山頂へ!

新田次郎の小説、強力伝の主人公が運んだと言われる方向指示版とともに、
N松さんも満足そうです。




曇って景色は見えないが、なんとブロッケン現象!!
ありがたや〜。






と言うわけで山頂で記念撮影

猿倉1230mから、白馬岳、山頂、2932mの一気登り、
その標高差1700m!頑張りました!





こちらは、風で三脚が倒れた失敗写真。
危ない危ない。






山頂から下ると、今度は、晴れ間。
う〜ん山の天気は難しいですねぇ〜。

ちなみに2006年の10月に、二つ目低気圧による
気象遭難事件がおきたのはこのあたりである。

http://blog.yama-ski.com/?eid=407775

清水岳方面から登り、白馬岳頂上宿舎と、白馬山荘の
間あたりで力尽きたということだが、
気象の良いときにくると、本当になんでもないところだ。
改めて山の気象の恐ろしさを感じる。


とかなんとか想いにふけりながら、
テントで夕食、就寝。

標高2800mでのテントは今までで一番の高所だが、
なかなかの冷え込み。

周りの人たちは3時過ぎには夕食を始め、日が暮れる6時過ぎにはすでにテント内に
入っているようでした。



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