鍋蓋山を過ぎると、しばらくはなだらかな道が続いた・・
よ〜な気がする。

疲れていたし、写真もないし、よく思い出せないが、
大龍寺から市ヶ原あたりまではきつかったという記憶はない。
そもそも大龍寺なんて、自動販売機に気を取られて、
しばらく寺があることに気がつかなかったし・・・。

さて市ヶ原到着はおそらく2時ちょっと前。
この頃になると午前中の雨が信じられないくらい空は晴れ渡ってきた。
だが、同時に気温もずいぶん下がってきたような気がする。
なんとなく風も吹いてきた。
今夜からやってくるという低気圧の影響がついに出だしたか?

とかなんとか思いながら
この縦走路中もっともつらいとされている稲妻坂、
そして天狗道をまるで平地を歩くような速さですたすたと登っていく・・・・
・・・のは夢のまた夢で、坂のあまりの長さに、精神的にも肉体的にも
打ちひしがれていく。
加藤文太郎、、、やはりすごすぎる。


僕は早く終えたい一心でガンバッテ登るが
天狗道はいつまでも終わらない。

ジョガーM野氏がすぐ後ろからおってくる。
さすが日々の鍛錬は違う・・山登り初心者にしてなんて体力だ。

この辺りの坂で匿名係長I村氏の足は
限界に近づいていたらしい。鉛の用に重くなっていく足。

Y中氏はあいかわらずマイペースだ。スピードは早くないものの、
一歩一歩確かな登り。


市ヶ原から摩耶山への登り。ここは本当にきつい。
というか、市ヶ原の看板にだまされた!
市ヶ原の看板には摩耶山まで2.3kmと書いていたのに、
稲妻坂が終わった地点で見た看板にもさらに2.3kmの文字。
なんてことだ。実は市ヶ原から5kmくらいあったのか・・・
それとも疲労による看板の見間違いか・・
いずれにしろ僕はここで精も根もつき果てた。


摩耶山頂到着3時半ころ。

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