7月19日(登山5日目)早朝
雨はまだ降り続いていた。
徳沢ロッヂの従業員の話によると、
南岳小屋で聞いたとおり上高地のバスは完全にSTOPしているらしい。
というか、国道158号線が土砂崩れで通行止めになっていて、
松本側への脱出は不可能ということだ。
さらに徳沢ロッヂから上高地までの道も
無数に沢が発生し通行が可能かどうかわからない状態だと言う。
愕然とする僕たち。
そのような状況下、ロッヂからはついに待機勧告が・・・・。
上高地まであと2時間なのに・・・・。
上高地についたとしてもバスは動いていない。
それはわかっているが、
少しでも早く帰路に着きたい気持ちがつのる。
ロッヂの従業員と押し問答。
「どなたかザイルはもたれていますか??
今回の雨は本当に数十年に一度の豪雨で
お客さまの想像を超えたものなんです!」
「私たちが一回道を見てきているなら、
どのような状況か説明できますが、
我々もまだ状態を把握できていないのです。
行かれるのはお客様の自由ですが・・・。
今の状況では、
お客様達になにかあったとしても責任をとれません」
・・・・・しかし、、。
バスが動き始めたとしても
上高地にいなければ・・・。
とにかく上高地に・・・。
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