2009年3月14日湧蓋山

(春の雪とスリップと窒息と)

10:13ひぜん湯登山口 〜11:30牛放牧地 〜11:50ミソコブシ分岐〜 12:30ミソコブシ山〜 14:10八丁原登山口


参加者

やまびこ山遊会の方+I村 内藤

 

北九州やまびこ山遊会のイベントに参加させていただきまして、

湧蓋山に登りました。

3月も中旬ということで舐めていた結果、積雪により

集合場所の八丁原発電所の登山口に到着することができず、立ち往生。

いや〜スリップでずりおちてきた車に押しつぶされて登山前に死ぬとこだった。

3月の九州とはいえど山道はチェーン、もしくはスタッドレスタイヤで望むべし。




 

 

 

 

当初は八丁原から一目山経由で登る予定でしたが、
スリップ事件等で時間が押したためひぜん湯の方からスタート。





寒波だけあって、さすがに遠望もきびし〜。






 

 

夏場は放牧中の牛でいっぱいのこの場所も、閑散と・・・・。
っていうか寒い。




やまびこ山遊会会長かわうそ氏。
しかし今回は体調不良か。




稜線にでると風も一気に強くなりました。
こりゃつらい。




会議???



一寸の晴れ間!
湧蓋山方面、しかし山頂は見えず!




雪の白さのせいかカメラが高性能でないからかコントラストが変な写真になってもうた・・・。




見事な霧氷です。
過酷な気候ですが、やはり登山にはどんな時でもそれなりの魅力があります。




雪景色




さて、湧蓋山はいっこうに晴れる兆しがなかったので
ミソコブシ山方面経由にルートチェンジ。




がしかし、このルートもいっそう風が強い。
顔がいたい。八甲田山ぽいぞ。




凍てつく大地を歩む。あさま山荘への道程はまだ遠い??




なんとか風がない地までたどりつき、昼食をとろう。




いや、しかしこの寒さ。
なかなか写真では伝わらないものですね。

 

冒頭でスリップにより死にかけた旨述べましたが、

もう一点、今回の登山で死ぬかと思う目に逢いました。

それは気温〇度で固くなったおにぎりを喉につめてしまったこと。

よく正月にお年寄りがお餅を喉につめた。

小学生がパンを喉につめて亡くなった。

などという報道を耳にしますが、あれは本当だなと思いました。

今回、吹雪のなか、あわてて飲むようにおにぎりを食べたのですが、

寒さで固まった握り飯はかなりの勢いで私の喉に詰まりました。

力強く飲み込めばなんとかいけると思ったのが間違いで、

もはや飲むことも吐くこともできなくなり、その時間、20秒、いや30秒は息ができない状況が続きました。

そうなってくると、今度は酸欠とパニックでまともな判断ができなくなってくるわけです。

このときばかりは、私ももう、終わりかと思いました。

大学職員、雪山登山中に死亡。原因は行動食のおにぎりを喉につめたことによる窒息。

などという記事が地方紙の朝刊に載ることが鮮明によぎりました。

 

北アルプス、大キレットを越え、六甲全山縦走、行橋〜別府100kmウオーキングを制したのに

おにぎりの魔の手には逃れられなかったか。。。。残念だ、この人生・・・せめて一回は結婚してみたかった・・・。

などと頭に走馬灯が駆け巡りましたが、

なんとかザックに入っていた水をとりだし無理やり飲み込み、死に物狂いで吐き出し、一命をとりとめました。
なんとか今、生きてこれを書けているからいいようなものの、
人間の喉は案外細く繊細なものなのだなと思わされました。

ものを飲んでの窒息死、侮れませんよ。
一歩間違えれば今回は本当に死んでいました。

 

って、そんなことがおきながら、登山は続きます。





辛い、寒い。苦しいならではの充実感があった登山でした!